
女性は皆さんこの結論に合意なさることと思います。男性がどういう意見を持っていらっしゃるかわかりませんが、私自身は名誉女性であるということでこれをサポートしたいと思います。 現在、フィリピン上院副議長も女性です。女性の台頭は時代の流れでもあります。この考え方に基づき、私どもはこの会議の今日のテーマについて、アジア・太平洋の市民としてお話をしてまいりました。 1996年にフィリピンはAPECを主催いたします。APECはアジア太平洋地域の政府代表、国家元首の会合ですが、1989年以来、その歴史の中で初めて、食料・人口・開発・環境の問題の解決が、実際に経済成長を持続していくための重要なテーマである述べております。1996年の11月に開催されるこの会議でこれらの課題が取り上げられ、協議される予定となっております。そして、現在開催されております高級事務レベル協議でも、3つの総合関係のある課題が十分討議される予定であります。 皆様方、先程も申しましたが、私は、人口と開発問題に対する挑戦に対して私たちがいかに対応するかということは、私たち自身の人間性に対する検証でもあります。そして私どもの国の戦略及び政策としてはもちろんですが、人類のためにも、その人口・開発戦略及び政策を実行する際に、公正にそして共感をもって富や資源を分かち合うのみならず、権利と意思決定を共に築きあげ、責任を分かち合うものでなければならないでしょう。貧しい人たち、子供たち、弱い人たちがもっともっと重要な、そして指導的な役割を果たしていかなければいけないと考えております。 カイロ、コペンハーゲン、北京の会議を踏まえまして、この会議もこれからの長い長い道のりの1つのマイルストーン(一里塚)となるのではないかと思っております。これからも人類のために長い道のりを乗り越え、共に解決していこうではありませんか。
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